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それから、覚えている事と言えば「カメレオンを見た事件」と「スナックで缶コーラ事件」あたりでしょうか。
「カメレオンを見た事件」とは、当時何度もお世話になった民宿「とんばら荘」の離れへの通路の脇に植え込みがあったのです。
その植え込みの中で、ふっと目についた「見たことのないトカゲ風の生き物」を見つけたのは、管理人とAGでした。
大阪にもトカゲやカナヘビなどをよく見かけていたし、管理人はどんな生き物でもオッケーの「生き物好き」でしたので、トカゲやカナヘビの姿形は良く知っているつもりでした。
でも「そいつ」は違いました。
全身緑色で、トカゲやカナヘビよりも明らかに大きく（全長約３０ｃｍ）、見たことのない爬虫類で、しかも植え込みの草むらに居るとなると・・・
管理人もAGも「カメレオン」しか思いつかなかった訳です。
もちろん、カメレオンが居るなんて聞いてませんし、カメレオンのあの特徴的な大きな頭や180度見渡せるグルグルの目を持っていた訳でも無いので、本当のカメレオンではないことは分かっていましたが、とにかく、徳之島イコールあこがれの亜熱帯に属する南の島で、緑色の大きなトカゲらしきものといえばもうカメレオンになっていただいた方が何かと面白いという暗黙の了解の元、管理人とAGは「カメレオンを見た」と仲間に言いふらしたというお話で。
今から思えば、奄美諸島から沖縄方面で比較的良く見られる「キノボリトカゲ」だと思われます。
実は数年前、サーフィンとは全く関係なしで沖縄へ旅行した時、どこかの「道の駅」で緑色の大きめのトカゲを見つけまして、捕まえてじっくりと眺め、帰ってからネットで調べてみて知ったのですが、その風貌がまさに徳之島で見た「カメレオン」だったなあと、十数年後になって知りました。
もう一つの「スナックで缶コーラ事件」とは、まだ徳之島詣での最初の頃だったと思います。
昼間はサーフィンで忙しいのですが、夜ともなると民宿にじっとしていられる程落ち着いた年齢では無かったもので、とにかくどこか遊びに出ようと言うことになり、仲間４人ほどでぶらっと民宿の外へ出たそうな。
道を隔てて数十メートル先に「スナック」の看板を見つけた私たちは、迷わず入って行きました。
誰も居ません。
程なく３０歳前後かと思われる女性が「いらっしゃいませ」みたいに出迎えてくれたので、とりあえず飲み物を注文しました。
アルコールが大好きな者と駄目な者が半々くらいでしたので、飲める者は水割り的なものを、管理人含め飲めない者の誰かが「コーラ」を注文しました。
しばらくすると、その女性がまた居なくなり「あれ？」と思っていると、店の隣あたりで何やら「ガシャン」という音が・・・
すぐに女性が戻ってきて・・・注文の品が揃いました。
そうです。 外の自販機でコーラを買ってきてたんですね。
皆、笑いをこらえるのに必死でした。
あぁ、懐かしきサーフィン魂のふるさと「徳之島」のお話でした。
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